【北海道Sake旅】蔵元に会いに行こう!見学・試飲・直売が楽しめる道内の日本酒酒蔵リスト
皆さん、こんにちは!北海道地酒ラボ 研究員です。
北海道の美味しい地酒。その一杯に込められた造り手の想いや、お酒が生まれた地域の風土をさらに深く知るには、実際に酒蔵を訪ねてみるのが一番です!
今回は、「北海道Sake旅」の企画として、実際に訪問して工場見学や資料展示を見たり、試飲をしたり、直接お酒を購入したりできる道内の日本酒酒蔵をリストアップしてご紹介します!
あなたもぜひ、お気に入りの酒蔵を訪ねて、五感で地酒の世界を探求してみませんか?
【重要】お出かけ前に必ずご確認ください!
酒蔵の公開状況、営業時間、定休日、見学・試飲の予約の要否、料金などは、時期によって変更されることがあります。必ず事前に各酒蔵の公式サイトをご確認いただくか、直接お問い合わせの上お出かけください。
また、試飲などで飲酒を伴う場合は、お車や自転車の運転は絶対にしないでください。公共交通機関の利用、またはハンドルキーパーの確保をお願いします。
未成年者の飲酒および試飲は法律で禁止されています。
北海道で見学・試飲が楽しめる酒蔵リスト
北海道は広いので、エリア別に分けてご紹介します。
■ 札幌・道央エリア
【札幌】日本清酒 (千歳鶴)
札幌市中心部に位置する、北海道で最も古い歴史を持つ酒蔵の一つ「日本清酒」。代表銘柄は「千歳鶴」です。敷地内にある「千歳鶴 酒ミュージアム」では、蔵の歴史や酒造りの資料を見学できるほか、直売店が併設されており、様々な銘柄の試飲や購入が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 酒ミュージアム(資料展示)、直売店、試飲
- 工場見学: 要確認(時期や人数により実施している場合があります。公式サイトをご確認ください)
- ここがポイント!: 札幌市街というアクセス抜群の立地で、気軽に立ち寄って老舗の歴史と酒に触れられます。
- アクセス: JR札幌駅または地下鉄大通駅・バスセンター前駅から徒歩圏内
- 公式サイト: https://nipponseishu.co.jp/chitosetsuru/
※札幌酒精工業も札幌市内にありますが、見学情報が包括的(焼酎・リキュール含む)で、日本酒の蔵見学に特化しているかは確認が必要です。
【栗山町】小林酒造 (北の錦)
札幌から東へ約1時間、栗山町にある「小林酒造」。代表銘柄は「北の錦」です。広大な敷地内には、複数の歴史的建造物が立ち並び、酒造りに関する資料が見られる記念館、試飲・購入ができる売店、食事処などがあり、一つの観光スポットとしても楽しめます。
- 訪問できる施設・体験: 酒の郷記念館、直売店、試飲、食事処 他
- 工場見学: 要確認・予約推奨(公式サイトをご確認ください)
- ここがポイント!: 歴史ある広大な敷地と多様な施設。酒造りの文化を丸ごと体験できます。
- アクセス: JR栗山駅から徒歩約15分
- 公式サイト: http://www.kitanonishiki.com/
【小樽市】田中酒造 (本店・亀甲蔵)
歴史的な港町、小樽市に唯一残る酒蔵「田中酒造」。代表銘柄は「宝川」です。小樽市内には「本店」と製造場である「亀甲蔵」の二つの拠点があり、どちらも歴史的建造物です。
- 訪問できる施設・体験:
- 本店: 直売店、試飲(昭和初期の造り酒屋の雰囲気を再現)
- 亀甲蔵: 直売店、試飲、製造場の一部見学(ガラス越しなど、予約不要な範囲あり。より詳しい見学は要確認・予約)
- 工場見学: 亀甲蔵にて一部見学可(予約不要な範囲あり)。詳しい見学は要確認・予約。
- ここがポイント!: ノスタルジックな小樽の街並みに溶け込む歴史的酒蔵。亀甲蔵では四季醸造の様子に触れられることも。
- アクセス: 本店はJR小樽駅から徒歩約10分、亀甲蔵はJR南小樽駅から徒歩約5分
- 公式サイト: https://tanakashuzo.com/
■ 道北エリア
【旭川市】髙砂酒造 (国士無双)
北海道第二の都市、旭川市にある「髙砂酒造」。代表銘柄は「国士無双」です。明治時代に建てられた趣ある「明治酒蔵」が直売店・資料展示スペースとして公開されており、試飲も可能です。
- 訪問できる施設・体験: 明治酒蔵(直売店、試飲、資料展示)
- 工場見学: 有り(要予約、公式サイトをご確認ください。特に冬期間は製造風景が見られる可能性が高いです。)
- ここがポイント!: 100年以上の歴史を持つ美しい煉瓦造りの酒蔵。冬場の予約見学では、旭川の厳しい寒さを活かした酒造りの現場に立ち会えるかも。
- アクセス: JR旭川駅から徒歩約15分
- 公式サイト: https://www.takasagoshuzo.com/
【旭川市】男山
同じく旭川市にある「男山」。江戸時代からの歴史を持つ銘酒「男山」の正統を受け継ぐ酒蔵です。「男山 酒造り資料舘」では、江戸時代の資料や浮世絵、昔の酒造り道具を見学(入館無料)できるほか、試飲コーナーと売店が併設されています。
- 訪問できる施設・体験: 酒造り資料舘(資料展示、無料)、試飲、売店
- 工場見学: 冬の仕込み時期(12月~2月頃)に、ガラス越しに一部見学できることがあります(要確認)。
- ここがポイント!: 江戸時代の「男山」の歴史に触れられる貴重な資料舘。仕込み水「延命長寿の水」を汲むこともできます。
- アクセス: JR旭川駅からバスで約20分
- 公式サイト: https://www.otokoyama.com/
【増毛町】国稀酒造
札幌から北へ約2時間、日本海沿いの増毛町にある「国稀酒造」。北海道最古の歴史を持つ酒蔵の一つであり、かつてニシン漁で栄えた港町の歴史と共に歩んできました。歴史ある蔵は自由見学が可能で、試飲・購入ができる売店もあります。
- 訪問できる施設・体験: 酒蔵見学(自由見学)、売店、試飲
- 工場見学: 自由見学が可能。詳しい説明が必要な場合は要確認。
- ここがポイント!: 北海道最古の歴史と、日本海を望む増毛という港町の風情を感じながら酒蔵を訪ねられます。
- アクセス: JR札幌駅から増毛方面へJRと沿岸バスを乗り継ぎ。車の場合は札幌から約2時間。
- 公式サイト: http://www.kunimare.co.jp/
【上川町】上川大雪酒造 緑丘蔵
大雪山の麓、上川町にある比較的新しい酒蔵「上川大雪酒造 緑丘蔵」。代表銘柄は「上川大雪」です。直売店が併設されており、製造されたお酒の試飲や購入が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 直売店、試飲
- 工場見学: 『蔵見学について』
蔵内部の見学については、商品の衛生管理上対応しておりません。
屋外の見学窓からはご自由に見学頂けます。
冬期間、積雪の多い時期は外部からの見学も出来ない場合がありますのでご了承ください。
(造りは10月~7月を予定しております。) - ここがポイント!: 大雪山の豊かな自然環境の中で生まれた新しい蔵。フレッシュな出来立てに近い酒を味わえるかも。
- アクセス: JR上川駅から車で数分
- 公式サイト: https://www.kamikawa-taisetsu.co.jp
【東川町】三千櫻酒造
岐阜県から北海道東川町へ移転してきた「三千櫻酒造」。大雪山の伏流水と東川町産の米にこだわって酒造りを行っています。蔵には直売ショップが併設されており、商品の購入や一部設備の窓越しの見学が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 直売ショップ、一部設備を窓越しに見学可
- 工場見学: 現在、公式な工場見学は実施していません(公式サイトをご確認ください)
- ここがポイント!: 老舗が北海道で挑む「公設民営」の新しい酒造り。東川町の清らかな伏流水を活かした酒を味わえます。
- アクセス: 旭川空港から車で約15分。JR旭川駅からバスなど。
- 公式サイト: https://www.michizakura.jp/
【滝川市】たきかわ酒造
道央エリアの滝川市にある新しい酒蔵「たきかわ酒造」。酒造りのコンセプトや銘柄などに注目が集まっています。蔵には直売所が設けられており、商品の購入が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 直売所
- 工場見学: 要確認(公式サイトをご確認ください)
- ここがポイント!: 滝川市の新しい酒造りの拠点。今後の展開にも期待です。
- アクセス: JR滝川駅から車で数分
- 公式サイト: https://takikawashuzo.com/
■ 道南エリア
【登別市】上川大雪酒造 碧雲蔵
道南の登別市にある「上川大雪酒造 碧雲蔵」。代表銘柄は「碧雲蔵」です。古くから酒造りが行われていた場所に新設された蔵で、直売店が併設されており、試飲や購入が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 直売店、試飲
- 工場見学: 『蔵見学について』
蔵内部の見学については、商品の衛生管理上対応しておりません。
見学室からはご自由に見学頂けます。
(造りは10月~7月を予定しております。) - ここがポイント!: 登別の自然に育まれた新しい酒蔵。道南エリアでの酒造りに触れられます。
- アクセス: JR登別駅から車で約15分
- 公式サイト: https://www.kamikawa-taisetsu.co.jp
【函館市】上川大雪酒造 函館五稜蔵
道南の主要都市、函館市にある「上川大雪酒造 函館五稜蔵」。代表銘柄は「五稜」です。五稜郭近くにあり、アクセスしやすい直売店が併設されており、試飲や購入が可能です。
- 訪問できる施設・体験: 直売店、試飲
- 工場見学: 要確認(公式サイトをご確認ください)
- ここがポイント!: 函館観光の際に立ち寄りやすい立地。五稜郭を訪れた後にどうぞ。
- アクセス: 函館市電「五稜郭公園前」駅 徒歩約15分。五稜郭公園から徒歩圏内。
- 公式サイト: https://www.kamikawa-taisetsu.co.jp
※函館市内には他にも金森赤レンガ倉庫内に「函館 五稜」の販売店がありますが、こちらは酒蔵ではなく販売店です。
■ 道東エリア
※根室市にある碓氷勝三郎商店(北の勝)は、蔵元での直接販売や見学は一切行っておりません(公式サイトより)。根室市内の酒販店などでの購入となります。
—
酒蔵訪問を楽しむための追加のヒント:
- アクセス方法の確認: 特に地方の酒蔵は、公共交通機関の本数が少ない場合があります。事前にJR、バス、タクシー、レンタカーなどの利用方法をしっかり調べて計画しましょう。
- 見学内容の確認: 予約不要の自由見学か、スタッフの案内付きの見学か、試飲は有料か無料か、限定酒の販売はあるかなど、蔵ごとに内容は異なります。公式サイトで詳細を確認し、興味のある体験ができるかチェックしましょう。
- 服装: 工場見学がある場合、動きやすい服装や滑りにくい靴が適していることがあります。蔵によっては温度が低い場所もあります。
- 写真撮影: 工場内部など、撮影が許可されているか事前に確認しましょう。
- 質問を準備: 酒造りについて疑問に思っていることや、お酒について知りたいことを準備していくと、より深く学ぶことができます。
- 地域観光と組み合わせる: 酒蔵訪問だけでなく、その地域の美味しい食事処、観光スポット、宿泊施設なども調べて、一日または数日の旅として計画すると、さらに充実した体験になります。
—
結び:
北海道には、それぞれの土地の風土を活かした個性豊かな酒蔵があります。今回ご紹介した以外にも、情報が少ないだけで訪問可能な酒蔵があるかもしれませんし、今後見学を受け入れるようになる蔵もあるかもしれません。
「北海道地酒ラボ」としては、こうした酒蔵訪問を通じて、お酒の背景にある物語や文化を体感することは、地酒をさらに深く楽しむ上で非常に重要だと考えています。
ぜひこのリストを参考に、あなただけの「北海道Sake旅」を計画して、蔵元で特別な一杯と出会ってください!